2015年6月28日日曜日

購入VS持家 「住居費」はどっちがおトク?の プロも間違うポイントとは?

賃貸か?持家か?

どちらを選ぶかは、とても悩ましいところですね。

下記のような住宅にかかるお金の比較表では「購入」と「賃貸」の比較がされています。

実は、この中にプロでもよく間違うポイントがありますので、みてみましょう。

賃貸VS購入 「住居費」はどっちがトク?(スーモより)




上の表では、「購入」が6360万円の支払いで、「賃貸」が6890万円か5930万円の支払いになり、
「賃貸」は「購入」より低くなることもあれば、高くなることもあるというのが、結論になっています。

ですが、ここでひとつ重大な間違いのポイントがひそんでいます。

それは、「頭金」のあつかいについてです。

「購入」した場合は、「頭金」を初期費用として400万円使っていますが、
「賃貸」の場合の頭金は0円ですから、
50年後には、使わなかった頭金400万円が残っているはずです。

ですので、「50年間の住居費」の正しくは、

・「購入」・・・ー6360万円(頭金400万円+50年の支払額)=-6360万円

・「賃貸」・・・-6890万円(50年間の支払額)+400万円(使わなかった頭金)=-6490万円

        -5930万円(50年間の支払額)+400万円(使わなかった頭金)=-5430万円


となりますので、「購入」と「賃貸」の差は「広い住まいで子育てタイプ」でも大きく縮まり、
「子どもにかかる費用で住み替えタイプ」では「購入」より900万円以上もおトクになります。


よく「購入」した家は「資産」として残り、「賃貸」の場合は何も残らないといわれますが、
それも、間違いです。

「賃貸」の場合は、使わなかった「頭金」(この場合は400万円)が残ります。

400万円を50年間、「ETFなどの金融商品」で複利1.5%で運用できたとすると、
50年後には400万円の倍の800万円になります

もちろん、失敗していれば、0円もなる可能性もありますが・・・

800万円になっていれば、50年後に800万円で小さなマンションを購入することもできますね。

このように、「使わなかった頭金」にも注目しておくことで、より正確な比較ができるようになります。

「購入」か?「賃貸」か?どちらがお得?については、
橘玲さんの名著「大震災の後で人生について語るということ」でも
わかりやすくお話しされているので、こちらの本の内容も参考にしてみてくださいね。